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価格は?住みやすさは?コンテナハウスと木造住宅を比較してみた

 

コンテナハウスを利用した居住空間
© Chris Cooper

はじめに

マルシェや街中で見かけるオシャレなコンテナのポップアップショップ。タイニーハウスのムーブメントによって、個性的なコンテナハウスを住居として活用する例も増えています。一方、「コンテナハウスなら格安で住宅が持てる」、「中古コンテナを自分で好きなデザインにカスタマイズ」など、事実と異なる情報もネットで見受けられます。コンテナハウスを、戸建ての住まいとして日本で最も一般的な木造住宅と比べてみましょう。コンテナハウスのコストパフォーマンス、メリット・デメリットがより具体的におわかりいただけるかと思います。

日本で使用される住居用のコンテナは建築用のコンテナとなる

© Ema Peter

 

日本で使用されるコンテナ  海外との違いは?

はじめに、日本で住宅に使用されるコンテナは、海上コンテナとは異なる「建築用コンテナ」であるということを押さえておきましょう。海上コンテナは輸送用の国際標準規格に準拠していますが、日本の建築基準法を満たしていないので、住宅としては使用できないのです。このため、国内で合法的に設置できるコンテナハウスには、建築確認取得に対応したJIS規格の建築用コンテナを使用する必要があります。

建築用コンテナとは文字通り、国内建築のために製造された専用コンテナのこと。構造自体も、四方の鋼鉄製の壁で支える海上コンテナと違い、厚みのある鋼材を柱とした重量鉄骨造であるという違いがあります。壁構造の海上コンテナは、窓やエントランスなど開口部を壁に開けると、構造がとても弱くなってしまいます。

一方、建築用コンテナは重量鉄骨で構造を組んでいるので、開口部を設けても頑丈、2階・3階と上に重ねても荷重に耐えられる強度になっています。貨物輸送のための基準で大量に造られる海上コンテナと比べて、製造コストも跳ね上がります。このため、建築用コンテナハウスは、木造住宅より安くは建築できないと考えておいた方がいいでしょう。

 

木目をあしらった自然的なイメージを彷彿とさせるコンテナハウス

© Ty Kelly

木造住宅と比較したメリットは?

木造住宅の代表的な建築構造は、柱や梁といった木材の軸組で支える木造軸組構法で、在来工法と呼ばれています。コンテナハウスと木造住宅では、構造となる素材が大きく異なるわけです。住まいの性質・性能、そしてコストの違いは、この構造と素材によるものと理解すればわかりやすいと思います。

木造住宅は、木の素材の持つ吸湿性や断熱性によって自然な住環境が実現できます。コンテナハウスは、木造住宅に比べて気密性が高いので、暖房の熱やエアコンの冷気を外に逃すことなく、より遮音性が高いというメリットがあります。コンテナハウスは、木造住宅と比べて燃えにくい建築物なので、準耐火建築の基準を満たすことが容易で、火災保険料も安くなることがほとんど。

耐震性については、言うまでもなく木造住宅よりもコンテナハウスの方が格段に優れています。たとえば地震の際の避難シェルター用に、自宅の敷地に12フィート(8.9平方メートル・約5.5帖)のコンテナハウスを増築する場合、10平方メートル以下の建築物なので、一定の条件さえ満たしていれば建築確認申請も不要です。コンテナハウスを避難シェルターを兼ねた、ガレージやセカンドハウスとして利用するケースも実際に増えています。

 

コンテナハウスはメンテナンスにより40年以上に渡って使うことができる

© Simon Whitbread

コンテナハウスならではの強みとは

木造住宅は、木材の性質上、シロアリ被害や虫が発生しやすいということがあります。ただし、コンテナハウスでも断熱材にシロアリ被害が発生することがあります。鋼鉄製のコンテナハウスは、錆びやすいというイメージがあるかもしれませんが、外壁塗装のメンテナンスさえ怠らなければ、40年以上に渡って長く使用可能です。木造住宅の経年劣化による修理の方が、より手間と費用がかかることも考えられます。

コンテナハウスにも木造住宅と同様に固定資産税がかかります。ただし、コンテナ製のトレーラーハウスであれば、すぐに動かせる状態で設置されている場合、固定資産税の課税対象外となります。

© Simon Whitbread

こうしてコンテナハウスと木造住宅を比較してみると、建築費用の面からだけでコンテナハウスを住まいの選択とすることはどうも違うようですね。それでは、遮音性や耐火性、耐震性以外にコンテナハウスを住宅として採用するメリットとは何でしょう?

建築用コンテナは、12フィート(長さ3.66m・約2.7坪)・20フィート(長さ6.06m・約4.4坪)・40フィート(長さ12.2m・約8.9坪)というサイズが一般的。これらは、海上輸送用コンテナに合わせたサイズなので、陸上・海上のコンテナ輸送の運搬方法が利用できます。大型トラックやトレーラーが、設置する土地へアクセス可能であれば、あらかじめ工場で組み立てたコンテナを現地に搬入できるわけです。これによってコンテナハウスは、木造住宅の建築よりも工期を大幅に短縮することができます。

拡張・増築も含めて外壁デザインの自由度はかなり高い

© YAMAMAR Design

 

コンテナハウスが持つ最大の強みとは

木造住宅は一度建ててしまったら、ずっとその土地に縛られることになりますが、コンテナハウスなら住まいごと他の土地へ引っ越せるということ。引っ越しが決まった場合、築年数が長くなった木造住宅を売り払っても、安値で買いたたかれるのが実情。コンテナハウスは先に述べたように、外壁塗装のメンテナンスを行っていれば、40年以上も頑丈さを保つことができるので、購入して20年後に新たな場所に移送させるといったことも可能です。

コンテナハウスの最大の魅力は、そのデザインの自由度です。コンテナというボックスを、並べたり繋げたり、上に積み上げたりすることで、拡張や増築も容易。2×4(ツーバイフォー)や2×6(ツーバイシックス)といった、標準化された木製パネルを組み合わせる木造建築に比べて、開口部の設置の制限も少ないです。

 

建築に関する知識が無くても自由自在に建物をカスタマイズできるのが最大の魅力だ

© Chris Lafortune

建築に関する知識が無くても大丈夫?

木造住宅の設計に自力で挑戦するのはリスクが大きすぎますが、コンテナハウスはサイズが決まっているので、建築の知識がなくても、間取りやインテリアを自分でデザインすることが可能です。海外のコンテナハウスでは、外壁塗装に個性的なペイントを施したり、外壁の仕上げのサイディングに木材を使用するなど、デザインに凝ったものが紹介されています。カフェやフードを提供するコンテナショップでは、道行く人に店舗をアピールする必要があるので、エクステリアのデザインに個性を表現したものが数多く見受けられます。

コンテナの外壁仕上げに木材を貼れば、ナチュラルなデザインが実現できるだけでなく、断熱効果を高めることが可能です。夏の直射日光でもコンテナが熱くならず、エネルギー効率の高い省エネ住宅が実現可能。インテリアに木造住宅の工法を取り入れて、木の質感を活かしたリラックスできるデザインにすることもお薦めです。

 

簡単にカスタマイズできる一方で日本で使用するにはプロに頼むのがおすすめ

© Ema Peter

プロに任せて安心!

中古コンテナを安く購入して、自分で好きなデザインにカスタマイズすることは可能でしょうか? 確かに中古の海上コンテナは、非常に安価に購入することができます。ただし、日本の建築基準法を満たしたJIS規格の鋼材で造られていないため、建築確認の取得が不可能となり、建築物として使用することはできません。状態の良い建築用コンテナの中古であれば、建築確認取得は可能かもしれません。ただし、カスタマイズによって構造に無理が生じることもあり、購入したコンテナの見えない構造部分に問題があることも考えられるので、DIYでのコンテナのカスタマイズはお勧めできません。

見方を変えると、建築用コンテナを使用したコンテナハウスは、引っ越しや不要になった際に売却できるということ。今後、建築用コンテナによる住宅が増えていけば、使用済みコンテナハウスが売りに出されるケースも増加することでしょう。中古建築用コンテナをピカピカにリフォームしたコンテナ住宅が、将来的に利用可能になるかもしれませんね。

 

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