Columnお役立ちコラム
カフェやレストランに。サイドウォールが開閉する店舗向けコンテナ
海外のコンテナカフェやコンテナレストランでは、サイドウォールが大きく開いてオープンデッキになるデザインが人気です。
営業中はスペースを外側に拡張させることができ、営業終了後は壁を閉めて輸送用コンテナに元通り。
セキュリティーを確保しながら、エクステリアに施されたデザインで道行く人にお店の存在をアピールできます。
コンテナ自体がユニークなサイネージになることで、費用をかけずに宣伝効果が見込まれる点に注目です。
輸送用コンテナに、建築基準を満たした方法で開閉式ウォールを取り付けることで、柔軟に変化するコンテナ店舗が実現できます。
工場生産されたコンテナを設置場所に搬入することで、通常店舗よりも工期やコストが大幅に削減可能。
飲食店経営を圧迫する初期投資が少なくてすむので、持続可能な経営が可能になります。
開閉式ウォールを取り入れた、アイデア豊かな海外のコンテナの例を見ていくことにしましょう。
まずは、カナダを代表するコンテナサプライヤー、Muvboxのユニットを使用したコンテナ店舗からいくつかご紹介。
© Aedifica
カナダのモントリオールに設置されたMuvbox Homardは、20フィート(約6m)の輸送用コンテナを再利用したシーフード料理のレストラン。ボタンを押すと、約90秒で自動的に両側のウォールが開いてデッキスペースに変わり、オーニングがせり出して上をカバーします。
レストラン内部には、4人のスタッフが働くスペースや薪オーブンがあり、オープンデッキには最大28人まで収容可能。キッチンやカウンターを含むすべてのセットアップにかかる時間は、およそ15分ほど。
コンテナの屋根の上には2つのソーラーパネルがあり、レストラン全体のエネルギーを最大40%自給することができます。フロアはリサイクルタイヤを利用して造られており、環境への配慮のアピールも十分です。
© Aedifica
真っ赤な外観をクローズさせると、ロブスターが踊る壁面アートが現れます。Muvbox Homardのユニークなデザインは、カナダの「デザイン・エクスチェンジ賞」などを受賞し、地元の人々や観光客の間で人気のレストランになっています。
こちらのPORCHETTA BOXは、地元モントリオールのフレッシュな食材を使ったイタリア料理のポップアップレストラン。
© Guillaume Noiseux
コンテナの両サイドのウォールは、ドロップダウンして客席のデッキスペースに、もう一面の壁は跳ね上がって、ショーケースやレジのボックスがスライドアウトします。白いキャンバス地のオーニングが、柔らかな印象をお店に加えています。
© Guillaume Noiseux
黒の背景に描かれた黄金の豚のエクステリアは、一度見たら忘れられない強烈なインパクトです。
© Guillaume Noiseux
2011年にニューヨークのタイムズスクエアでデビューしたSnackBoxも、Muvboxコンテナを利用したコンテナ・ポップアップショップ。
© Cesar Nicolescu
SnackBoxは、ホットドッグやドーナツ、コーヒーを提供するストリート屋台の進化形です。18.6㎡のコンテナは、3面の壁が跳ね上がってオーニングになり、レジ、ディスプレイ、調味料エリアが外側にスライドして2分でスペースが拡張します。これにより、内部にゆとりのある調理スペースが確保できます。
© Cesar Nicolescu
SnackBoxには、給排水タンクが装備されているので、上水道への接続も不要。発電機とバッテリーのハイブリッドシステムで電力も自給されます。冬には発電機の熱が、スタッフの暖房のために再利用される設計になっています。
夜になってパネルが閉じられると、エクステリアのシンプルで大胆な対角線のグラフィックが、SnackBoxをカラフルな都市空間の中に浮き立たせます。移送が容易なコンパクトなコンテナ店舗は、高級レストランが立ち並ぶニューヨークの立地でも、家賃を節約して営業可能というわけです。
© Cesar Nicolescu
カナダ・アメリカといった北米地域以外にも、個性あふれるコンテナ店舗はあります。
オーストラリアのシドニーの女性オーナーによるコンテナカフェは、ホワイトを基調に木の自然なテイストを生かしたクリーンなデザイン。跳ね上げ式の大きなパネルがオーニングになり、強い日差しを遮ってくれます。
from broadsheet.com.au
コンテナの外側を飾る縦型のハーブガーデンや、ピンクがかった銅色のドラム缶がフェミニンな印象を与えます。オーナーのやさしい人柄がにじみ出ていて、つい立ち寄ってしまうカフェという感じがします。
from broadsheet.com.au
BoxCaféは、ポルトガル・リスボンの港近くのビーチ沿いに置かれたコンテナ・カフェバー。
from sabado.pt
夜になると、ウッド仕上げのオープンデッキにDJセットが置かれ、カクテルを飲みながらオープンエアでダンスを楽しむことができます。
海外のユニークなコンテナ店舗の数々、いかがでしたでしょう。どれにも共通しているのは、オリジナルなインテリアとエクステリアで、お店の個性を存分に表現してアピールしている点です。
初期投資をなるべく抑え、賃貸料などのランニングコストを少なくするのが、飲食店を経営するポイント。北米では、初期の段階ではカスタマイズしたフードトラックで地域を巡回する営業を行って、認知度と顧客を獲得した後に、路面店を構えるという流れがあります。コンテナを使用したカフェやレストランも、開業時に導入することで無理のない経営を続け、将来的な路面店のオープンにつなげていくための良い選択の一つと言えるでしょう。
© Ediconova
凄いコンテナハウスPOCONでは、コンテナカフェ「POCON the CAFE」をご提供しております。
20フィートの開閉式コンテナを2連結させた、全長12.2m・幅2.44m・高さ2.9mというサイズで、床面積が約30m²あるゆとりの内部スペース。サイドウォールを開放して広いウッドデッキフロアにすれば、多くのお客さまをお迎えすることができます。
家具を並べてくつろぎスペース、椅子とテーブルを並べて飲食スペース等、カフェ以外にも様々な用途で利用可能な、アピール度抜群な店舗用コンテナとなります。
如何でしたが?サイドウォールが開閉する店舗向けコンテナを紹介いたしました。
デザインのご依頼も承っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。
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