Columnお役立ちコラム
世界のコンテナハウス事情【海外の事例も10個紹介】
近年ライフスタイルが多様化し、家においてもこれまで一般的だった一軒家のような住宅を購入したりや賃貸を借りるだけでなく、
ホテルを転々とする暮らし方であったり、キャンピングカーで移動し続ける生活や家や住所を持たないアドレスホッパーという生き方をしている人まで出てきています。
そんな多様化したライフススタイルの中で、最近注目されているのが「コンテナハウス」という住宅です。
■ コンテナハウスとは?
コンテナハウスとは、輸送用のコンテナを使用した住宅のこと。
一般的な住宅に比べてかなり安価かつスピーディーに家をつくることができ、カスタマイズ性にも富んでいるので、自分好みのデザインに設計をすることも可能です。
また、貨物用のコンテナをそのまま使用しているため、解体もかなり容易で引越しをしたい場合は家自体を持ち運ぶということも不可能ではありません。
東京で言うとおしゃれな街として有名な表参道や恵比寿などに、コンテナハウスを利用したカフェやレストランが店を構えていたり、田舎や郊外に第二の家(別荘)としてコンテナハウスを使用している人も出てきているほどです。
■ 日本と海外のコンテナハウスの違い
そんなコンテナハウスですが、日本と海外でややその規格が異なっています。
ここからは日本と海外のコンテナハウスの特徴についてご紹介します。
日本のコンテナハウス
日本のコンテナハウスで使用されるコンテナは、海上のコンテナとは異なる「建築用コンテナ」を使用されています。
これはコンテナハウスが日本の建築基準法建築物と定められているためです。
そのため一般的にイメージされる「海上コンテナ」は日本の建築基準法には適合しておらず、日本国内では住宅用として使用することができません。
国際標準規格には準拠していても、「海上コンテナ」は日本では使えない建築物となります。
また建築基準法では建築材料についての指定もあり、コンテナの材料がJIS鋼材に該当していないと違反となってしまうので、コンテナを住宅用に使用する際にはJIS鋼材で造りJIS認定工場で溶接を行うことが必要になります。
そのような日本の建築基準法に則って住宅用に製造されたのが「建築用コンテナ」で、構造的には四方を鋼鉄製の壁で支える海上コンテナとは異なり、厚みのある鋼材を柱とした重量鉄骨造になっています。
海外のコンテナハウス
一方で海外のコンテナハウスでは、国際標準規格(ISO)を満たしたコンテナであれば「海上コンテナ」を使用して住宅をつくることが可能な国もあります。そのため日本よりもある程度自由が利き、デザイン性に富んだコンテナハウスが数多く見受けられます。
■POINT 日本で使えるコンテナは日本基準の素材を使用した「JIS規格」のコンテナのみ可能。
■ 世界のコンテナハウスの事例
ここからは世界で有名なコンテナハウスを10個ご紹介します。
「これがコンテナで作られているの?」と驚くものあるかもしれません。
独自性ある外観で住空間では無いみたいですね!
【1】 RE:STARTポップアップモール (ニュージーランド)
まず1つ目がニュージーランドの首都クライストチャーチにある「RE:STARTポップアップモール」です。
名前の通りポップアップモールにあるお店の全てがコンテナで作られており、
27戸全てのお店がそれぞれ独自のデザイン・店構えをしています。
ニュージーランドを襲った壊滅的な地震からの復帰を目指して設計され、地域の人に新しい興奮とパワーをもたらしました。
まさに「RE:START」と呼ぶにふさわしいフレッシュ感と色鮮やかな外観がパワーをもたらしてくれます。
【2】 ボックスパーク・ショーディッチ (イギリス)
「ボックスパーク・ショーディッチ」はイギリス・ロンドンにあるショッピングモールです。
このショッピングモールにあるショップも先ほどの「RE:STARTポップアップモール」と同じく全てコンテナハウスでできています。
モール内で店舗の移動が必要になったときにお店の人がやることは商品を固定しドアを閉めるだけ。あとはクレーンが簡単に移動をしてくれるほど、柔軟性に富んでいます。
【3】 ル・アーブル大学の学生寮 (フランス)
貨物用コンテナを寄せ集めて作られた大学の学生寮です。
使われたコンテナの数はおよそ100個。
外壁の凹凸や縁の質感など貨物用コンテナの風合いを残しつつ、おしゃれでかつ学生寮として適したデザインを施しています。
立ち並ぶ姿は幾何学模様が印象的でスッキリとした印象があふれています。
【4】 アダムカルキンの12のコンテナを使った邸宅 (イギリス)
貨物コンテナ建築のキングとも言われるのが、アダム・カルキン(Adam Kalkin)という建築家。
カルキンは12のコンテナを使用し、今までの住宅の常識を覆したような住宅を設計しました。
アルミニウム性のコンテナで作られたこの邸宅は、ガラス壁の開放的な見た目と内装の暖かさを兼ね備えており。2000年代の世界を代表する建築の1つです。
【5】 ジャン・ヌーベルの輸送コンテナレストラン (フランス)
ウエストパリでの改装プロジェクトの一環で作られた、ジャン・ヌーベル(Jean Nouvel)が始めたレストラン。
ジャン・ヌーベルはフランス出身の建築家で、ガラスによる建築を得意としており、特にガラスの光の反射や透過を巧みに使いこなす建築が評判を呼びました。
このレストランでは、自分たちで育てた食材を使って自給自足をして、料理を提供しています。
スケールがすごく壮大で、おしゃれな演出のためか、あえて無機質な足場で固められたようなデザインになっています。
【6】 地中で冷やされた輸送コンテナの家 (アメリカ)
スティーブリース・シャーリー夫妻は、輸送コンテナを2つ地下に埋めて、それを住宅として使用しています。
この住宅がある北カリファルニアは日中は非常に熱くなりますが、地下に住んでいることで、四六時中エアコンをつけることなく生活をすることが可能になっています。
また、この家はソーラーシステムと水道システムを完備することで、完全に自給自足の生活を実現しています。
【7】 ステファン・スミスのシッピングハウス (南アフリカ)
建築家ステファン・スミス(Stephan Smith)が設計したのがケープタウンにあるシッピングハウス。
海を望む崖の上にあるこのコンテナハウスには、周りの自然と融合した造りになっています。
通常の住宅がたくさんの資源を使うのに対して、ステファン・スミス設計したこの住宅は、家の作り方を変えて環境への影響を軽減することから着想を得たと言われており環境に優しいコンテナハウスになっています。
【8】 パトリック・パルトゥーシュのメゾンコンテナ (フランス)
コンテナハウスのコンセプトを全面的に体現したのがパトリック・パルテューシ(Patrick Partouche)ュのメゾンコンテナプロジェクトです。
このメゾンコンテナの内装は、誰もが住みやすいように断熱材や電池の工事など心地よく生活できるように改造されていますが、外装は実はペイント塗装だけで、元々のコンテナの扉すらもつけたままというくらい見た目はコンテナの姿をそのまま残しています。
【9】 25アワーズホテルハーフフェンシティ (ドイツ)
「25アワーズホテルハーフフェンシティ」はドイツのハンブルグにあるコンテナを利用したモダンでスタイリッシュの造りをしたホテルです。
ホテルがコンテナで作られているというのはかなり珍しいと思いますが、各所に輸送コンテナが使用されていることは見受けられるものの、このホテルの全てがコンテナで造られたと思う人は多くないかもしれません。
【10】 BUILDING LAB INC.のオフィス (アメリカ合衆国)
モダン建築の匠スティーブン・シャウプ(Steven Shoup)は自身の会社のオフィスを高いオフィスを借りる代わりに、中古のコンテナと仕事で余った材料を使い、自宅兼オフィスを設計しました。
■ まとめ
以上が事例から見る世界のコンテナ事情でした。
これからは今以上にライフスタイルが多様化し、移り変わりが激しくなってくる世の中で、もっと安価に家を持ちたいという人が増えてくるかもしれません。
・気軽にマイホームが買える
・全国を転々と移動しながら旅行気分で生活ができる
・テントやキャンピングカーよりも住設備が整っている
という点は「住む」環境を選ぶ上でコンテナハウスは検討する価値がある選択肢の1つかもしれません。
■ POCON で取り扱っている4種類のコンテナハウス
『凄いコンテナハウスPOCON』では、4種類の高品質なコンテナハウスパッケージをご用意しております。
・ポップアップカフェや店舗利用に対応した 「POCON the CAFÉ」
・屋上テラスの取り付けも可能な 「POCON the ROOM」
・自分だけのミニマムな空間を持てる 「POCON the TINY」
・土地に縛られず自由に移動ができる 「POCON the TRAILER」
いずれのパッケージも業界の中でも低価格で手に取りやすいものとなっており、それぞれの用途や目的に合わせてご利用いただけます。
また、オリジナルのコンテナハウスの制作も可能ですので、自分好みのデザインにカスタマイズをしてみたい方もお気軽にお問い合わせください。
※こちらの4種類のパッケージは全て建築基準法に準拠しており、建築確認対応済みです。
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